図書館は、子どもたちの知識や知恵、感性が育まれるスペース(空間)であると信じています。本や各種メディアに触れる機会の少ない子どもたちが利用できること、スタッフが紹介等を通して読書を促すこと、図書館がコミュニティ・センターとしての役割を担うこと、このような趣旨で図書館事業を立ち上げました。図書館が知識を得られる場所であると同時に、活動やリクリエーション等を実施して、利用者が楽しめる場所になることを目指しています。例えば、子どもたちへの絵本の読み聞かせ活動、音楽活動、そしてタイの伝統文化保と継承を目指した芸術活動を実施しています。館内には、おもちゃで遊ぶスペースや大人のための読書スペースも設けています。また、麻薬の蔓延等、地域社会が抱える問題から青少年を遠ざけるという役割が図書館にはあります。図書館の利用を通して、子どもたちは決まりやマナーを学び、責任や規律を身につけ日々成長していきます。図書館職員や教育分野の専門家による図書館活動や教材作成に関する研修を、バンコク及び他県の教員へ行っています。